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【国試対策】貧血の分類

ゴロー/イラストで学ぶ体の仕組み17:56

Transcription

こんにちはゴロです。今回は貧血の分類について、イラスト使いで解説していきます。特に試験に出題されやすい、この5つの貧血の特徴を説明しました。再生不良性貧血、巨石が急性貧血、人生貧血、鉄血防性貧血、溶血性貧血。まず始めに解剖生理を説明してから、病態生理を説明していきます。是非最後までご視聴ください。

貧血とは、ヘモグロビンの濃度が低下している状態です。赤血球の中に含まれる、あのヘモグロビンの濃度が不足している。ヘモグロビンは酸素を運びます。ヘモグロビンが不足するということは、体内の酸素が不足するということですね。

血液の成分は約45%が細胞成分である血球で、約55%が液体成分である血漿です。そして血球のうち約99.9%が赤血球です。白血球、血小板は1%未満なんですね。この血球成分の大部分を占める赤血球は、たくさんのヘモグロビンを包んだタンパク質の膜です。酸素を運ぶのは赤血球の中のヘモグロビンです。ヘモグロビンに含まれる鉄に酸素がくっついて、酸素を運ぶんですね。

酸素と結合したヘモグロビンを酸素ヘモグロビンといい、鮮やかな赤色をしています。動脈血の色ですね。酸素と結合してないヘモグロビンを還元ヘモグロビンといい、暗赤色をしています。暗い赤色をしています。まあ、静脈血の色ですね。血液の赤色はヘモグロビンの色なんです。

では、貧血の基準値を見てみましょう。成人男性のヘモグロビン濃度は13g/dL未満。成人女性と子供は12g/dL未満です。で、妊婦と幼児は11g/dL未満となります。ヘモグロビンの濃度が低下すると、酸素不足状態となり貧血となります。酸素の運び屋がいなくなるわけですから。

体中の細胞に赤血球は酸素を運んできます。血液中の栄養素と酸素によって、細胞は活動エネルギーを作ります。細胞が活動していくためには酸素が必要なんですね。酸素が不足すると貧血の症状が出現します。まず動悸。心拍数が増加します。酸素が不足しているから、心臓が血液を送り出そうと頑張るんです。心拍数を上げるわけです。息切れ。酸素が足らないので呼吸数を増やして、体に酸素を取り入れようとします。疲労感。酸素が足らずエネルギーが作れないので疲れやすい。頭痛。酸素が不足して頭痛が起こります。眼球結膜蒼白。まぶたの裏側が白っぽくなります。本来は薄い赤色なのですが、血流不足で白っぽくなります。創傷治癒の遅延。エネルギーが作れないので傷の治りも遅い。貧血の症状では主にこういった症状が出現します。

以上踏まえて、ここから本題です。貧血の分類。これらの特徴と違いについて説明します。試験によく出るところですね。骨の中心部に血液細胞を作る組織があります。それを骨髄と言います。赤血球も骨髄で作られます。さて、今回の動画で一番大事な部分をこれから説明します。ここを理解できれば、あとは簡単です。

骨髄の中には、全ての血球の元となる造血幹細胞が存在します。この造血幹細胞は成長していくと、赤血球、白血球、血小板になります。あらゆる可能性を持った血液細胞の赤ちゃん。今回は貧血について学ぶので、赤血球の成長を見ていきましょう。この造血幹細胞は骨髄の中で分化して、赤芽球前駆細胞となります。さらに分化して、前赤芽球となります。赤芽球に分化する過程で、腎臓から分泌されるホルモンであるエリスロポエチンの力が必要です。前赤芽球はさらに分化して、赤芽球となり、赤芽球は好核球を捨てて、網赤血球となります。網赤血球は骨髄から出て成熟して赤血球となります。こういった過程で造血幹細胞が血球に成長していくわけですね。

では、この図に先ほどの貧血を当てはめていきましょう。再生不良性貧血では、何かしらの原因で造血幹細胞が減少してしまいます。造血幹細胞が減少するということは、赤血球の生まれてくる数も減少しますよね。貧血になります。次、赤芽球前駆細胞から赤芽球の時期はDNAが合成されます。DNAとは細胞の核に含まれるタンパク質の設計図ですね。細胞にとってはとても大事なもの。このDNAの合成にはビタミンB12と葉酸が必要です。もしビタミンB12または葉酸が不足すると、DNAに障害が起こり、未熟な大きな赤芽球ができてしまいます。これが巨赤芽球性貧血です。次、腎臓の機能が低下して、エリスロポエチンの分泌量が低下してしまうと、赤血球の産生が低下してしまいます。これが腎性貧血です。次、赤芽球の時期はヘモグロビンを合成します。ヘモグロビンはヘムと鉄とタンパク質から構成されています。もしも体内に鉄が不足してしまうと、ヘモグロビンが作れず、鉄欠乏性貧血となってしまいます。そして最後ですね。何かしらの原因で赤血球が大量に破壊されると、溶血性貧血となります。以上、ざっくりと貧血の分類の全体像を説明しました。ここからは少し深掘りして、試験に出やすいキーワをー中心に説明します。

まずは再生不良性貧血について。再生不良性貧血では、何かしらの原因(多くは原因不明)なのですが、造血幹細胞が減少します。造血幹細胞は将来赤血球や白血球、血小板に成長していくので、造血幹細胞が減少すると、血液中に現れる赤血球や白血球、血小板などの血球も減少してしまいます。赤血球が減少すると貧血症状が現れ、白血球が減少すると免疫能が低下するので感染しやすくなる。出血を止める血小板が減少すると止血しにくく、出血しやすくなるんですね。再生不良性貧血ではこういった症状が出ます。ちなみに、全ての血液細胞が減少することを汎血球減少と言います。これらは汎血球減少の症状です。

次は巨赤芽球性貧血について。巨赤芽球貧血はDNAの合成障害により起こるんでしたよね。DNAを合成するために必要なビタミンB12または葉酸が欠乏して起こります。造血幹細胞が分化していく過程で、ビタミンB12または葉酸が欠乏するとDNAの障害が起こります。核の成熟障害が起こる一方で、細胞質は成熟していき、巨赤芽球が生まれます。大きな赤芽球が生まれます。巨赤芽球はエラーでできた細胞なので、多くは骨髄内でアポトーシスによって死んでしまいます。一部は血液中に出ていきますが、大きな赤芽球から分化した赤血球もまた大きいです。巨赤芽球性貧血では大型な赤血球が現れるのが特徴なので、大球性正色素性貧血となります。名前の通り、大球性とは大型の血球、大型の赤血球を差します。正色素性とはヘモグロビンの濃度ですね。ヘモグロビンの濃度は正常であるということです。

ちなみに、ビタミンB12や葉酸が欠乏するとDNAの障害が起こりますが、赤血球以外にも白血球や血小板にも起こります。なので巨赤芽球性貧血では汎血球減少の症状が起こります。巨赤芽球性貧血では主にビタミンB12の欠乏によるものが多いです。食べ物から摂取したビタミンB12は小腸から吸収され、胃から分泌される内因子と結合することで小腸から吸収され、ます。胃壁から分泌される内因子が大事なんですね。なので胃炎などで胃粘膜が萎縮し、内因子が分泌されないとビタミンB12の吸収障害が起こるんですね。この胃粘膜の萎縮によってビタミンB12の吸収障害が起こる病気を悪性貧血と言います。悪性貧血は巨赤芽球性貧血の一部です。もちろん胃の全摘出などによっても内因子が分泌されないので、巨赤芽球性貧血となります。

巨赤芽球性貧血の主な特徴として、貧血症状、感染性、出血傾向があります。これは汎血球減少の症状ですね。また、ハンター舌炎(舌が赤くなって傷んだりヒリヒリしたりする症状)が見られます。あとは手や足のしびれなどの神経障害が見られることがあります。

次は腎性貧血。腎臓から分泌されるエリスロポエチンは、赤血球の産生を促進する作用があります。なので腎障害などでエリスロポエチンの分泌量が減少すると、赤血球の産生が低下してしまいます。腎機能の低下によって貧血になることを腎性貧血と言います。

鉄欠乏性貧血。貧血の中で最も多いのが鉄欠乏性貧血です。まあ、それだけ試験にもやすいってことでもありますね。鉄の欠乏によりヘモグロビンの合成が障害される貧血が鉄欠乏性貧血です。鉄欠乏性貧血は小球性低色素性貧血です。赤血球の中身のヘモグロビンの合成が障害されるので、赤血球の大きさは小さくなり小球性となり、ヘモグロビンの濃度は低下するので低色素性になります。ヘモグロビンはヘムと鉄とグロビンというタンパク質から構成されています。ヘモグロビンの鉄の部分に酸素がくっつくんですね。酸素がくっつくと赤色になります。1つのヘモグロビンは4つの酸素と結合します。

では、鉄の吸収障害はどのように起こるか見てみましょう。野菜や鉄などに含まれる鉄を非ヘム鉄と言います。非ヘム鉄はそのままでは体内で吸収されにくいんですね。非ヘム鉄を食事で取ると胃に送られ、胃から分泌される胃酸と口から摂取したビタミンCによって、非ヘム鉄はヘム鉄に還元されます。そしてヘム鉄は小腸から体内へと吸収されます。胃酸とビタミンCが鉄の吸収を良くするわけなんですね。しかし、胃切除などによって胃酸が分泌されないと、鉄の吸収障害が起こるわけです。胃切除によって胃酸が分泌されず、鉄の吸収障害が起こり、ヘモグロビンの合成が障害され、鉄欠乏性貧血になるといった流れです。ま、これすごく簡単に説明しましたが、鉄の代謝は結構複雑なので、また詳しく解説します。

鉄欠乏性貧血の原因は、胃切除後の吸収障害、あと偏食(そもそも鉄分を食事で取ってない場合)、あと月経ですね。体から血が出てしまうので赤血球も出てしまいます。貧血になります。消化管の出血も同じく、潰瘍や癌などによって出血するんですね。妊娠や授乳では血液の需要が増します。体内においてなので、鉄分が不足しやすい。成長期も血液の需要が増しますので、鉄分が不足しやすいです。鉄欠乏性貧血にはこういった原因があります。

鉄欠乏性貧血の症状は、貧血症状にスプーン状の爪(爪がスプーンのように反り返った状態)ですね。貧血によって薄くなった爪が外からの圧力で沿ってしまうんですね。舌炎や口角炎も特徴です。爪や舌、口角は細胞の増殖が盛なところです。鉄は細胞の増殖に必要な成分なので、これが不足するとこういった場所に症状が現れるんですね。

最後、溶血性貧血について。赤血球の寿命は約120日です。寿命を迎えると脾臓に存在するマクロファージに破壊されます。赤血球が破壊された時に、黄色い色素である間接ビリルビンが出てきます。間接ビリルビンはタンパク質と結合して血液中を通って肝臓へ運ばれます。そして肝臓でグルクロン酸抱合を受けて、間接ビリルビンは直接ビリルビンとなります。脂溶性から水溶性になります。水溶性になった直接ビリルビンは胆汁の成分となり、胆管を通って胆嚢へ貯蔵されます。そして排出されます。ま、こういった流れが正常ですね。しかし、脾臓などによって赤血球の破壊が更新されて、赤血球の寿命を迎える前にどんどん血球が破壊されると、血液中の間接ビリルビンが増加して、肝臓での代謝が間に合わないため、黄疸となります。血液中の間接ビリルビンが増加するんですね。黄疸では皮膚や白目が黄色くなるんですね。皮膚のかゆみや全身のだるさなどの症状が出る場合もあります。また、溶血性貧血が慢性的に経過すると、脾腫を合併することもあります。

以上を踏まえて、国試の過去問を解いてみてください。

貧血の診断で用いられるのはどれか。これ看護の国試の過去問です。一時停止して考えてみてください。答えは4番ですね。貧血はヘモグロビン濃度が診断で用いられるんでしたよね。

次は新旧師の国試の過去問です。一時停止して考えてみてください。貧血で黄疸が見られるのはどれか。はい、答えは1番ですね。溶血性貧血で赤血球が破壊されてビリルビンが増加して黄疸が起こります。これさっきやったやつです。

次、理学療法士、作業療法士の国試の過去問です。真小結に大型の赤血球が出現するのはどれか。一時停止して考えてみてください。答えは5番。これは巨赤芽球性貧血のことです。となると、ビタミンB12または葉酸の欠乏によりDNAが障害されて巨赤芽球が出現するので、この中で見てみると選択肢5ですね。これはちょっとひねった問題です。

え、これは看護の国試の過去問です。貧血で正しいのはどれか。一時停止して考えてみてください。はい、終了です。答えは1番。再生不良性貧血では感染性が見られる。再生不良性貧血では汎血球減少が起こるので、白血球も減少するので感染性が見られます。2の溶血性貧血では間接ビリルビンが増加するが正解です。3の鉄欠乏性貧血では血清フェリチンが減少するんですね。それが正解です。鉄代謝についてはまた別の機会で説明します。4の悪性貧血は胃粘膜が萎縮して内因子が減少するのでビタミンB12の吸収障害が起こる。DNAの合成の障害が他の血球でも起こるので汎血球減少を起こします。なのでバツ。

今回の動画と関連する動画はこちらです。赤血球の特徴と働き、黄疸の種類、ビリルビン代謝。今回の動画合わせて見てもらえると知識がより深まります。気になるのがあれば是非見てみてください。

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