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ギャンブル依存症の現実 当事者と家族の苦悩「やめたくてもやめられない」全国に約150万人 病気としての理解と支えを

STVニュース北海道8:49

Transcription

もうやめたいとは思ってたんですけど、なんかやめれなかったっていうか、ギャンブル以外は見えてなかったっていうか、それしかないと思ってた。

札幌市に住む翔太さんです。最初は遊び感覚でパチンコや競馬を始めたと言います。しかし次第に借金をしてまでギャンブルに金を注ぎ込むようになりました。

お金がなくなるんですよね。そしたらまた次の消費者金融にお金を借りて、消費者金融とか、ロゴンとか、300とか、家族の分含めたら700ぐらいあったんじゃないかなって思うんです。けど、依存症なのかなって。

ギャンブル依存症。それは賭けにのめり込み、やめたくてもやめられなくなる病気です。

最新の調査によりますと、ギャンブル依存症が疑われる人は成人の1.7%。全国でおよそ150万人いる計算になります。

これは翔太さんの銀行の取引明細です。午後2時頃、闇金業者から2万1000円を借り入れ、口座に振り込まれます。およそ1時間後に競艇のレースに5000円、さらに30分後に5000円を注ぎ込みます。

その夜、再び闇金から1万7000円を借りています。闇金から金を借り、その金でギャンブルを繰り返す日が続いていました。

そんなある日、翔太さんはネット上の広告に目を止めます。

「ちょっとやってみようかなみたいな、興味半分でやってたって感じですか。公営のギャンブルが終わって、かけるものがなくなったから、かけてたみたいな感じだったんで。」

今、社会問題となっているオンラインカジノです。国内からアクセスして金をかけることは違法ですが、プロ野球関係者や芸能人の賭博行為が相次いで発覚。国内でも同計の男性巡査部長が海外のオンラインカジノで賭博をしていた疑いで書類送検されました。

違法とは知らず、オンラインカジノにも手を出した翔太さん。借金は膨らみ、自暴自棄になっていったと言います。

「家賃も滞納して、家も2件ぐらい追い出されて、そこでもうどうしようもなくなったっていうか、もう死ぬことになるんだろうなと思って。そん時にようやくなんか気づいた。」

ギャンブルで大きな影響を与えたことって何かありますか?

「それは人間関係の面でもそうだし、家族の関係とかの面でもそうだし、それがいっぱいあり。」

ギャンブル依存症に苦しんでいるのは当事者だけではありません。

先月、札幌でギャンブル依存症の家族の会が主催するセミナーが開かれました。当事者の他、その家族も体験談を語りました。

「時々、私の財布からお金がなくなっていました。そういう不可解な事件が何度か起きています。」

こう話すのは札幌市に住むまなさん、55歳。

長男の達也さんがギャンブル依存症です。2022年の夏頃から2度に渡り金を無心され、まなさんは合わせて150万円を渡してしまいました。

「まさかうちの子がそんなことになってるとは思わなかったし、私にとって息子っていうのは優しい存在だったし、やっぱりそのお金の問題になるとコロっとこう性格が変わるというか、ガっと威嚇されたりとか、部屋に閉じこもったりとか。もしかしたら私、あの暴力を受けたりとか、殺されるんじゃないかとか、なんかそういう怖さまでがやっぱりだんだん強くなってきましたね。」

どうすることもできなくなったまなさんは、ギャンブル依存症の家族の会に相談しました。

「やっぱり、あの一緒に息子と住んでるのは良くないよって話になって、長男をまずは家から出しましょうっていうとこから始まりました。」

「とりあえず1ヶ月分のうんと家賃と、ま、ちょっとあの、ま、1人分の食器だとか、ま、ちょっとしたものだけを持たせて、え、こちらですね。」

達也さんは自立するため、28歳になって初めて実家を出ました。

「このノートをちょっと今日見つけてしまって、こういうのを書いてあるのを見て、本にこんなことを思ってたんだなとか、こんなことしてたんだなって。」

達也さんがかけた競馬のレースをこまめに記録したノートです。そこには懸命にギャンブル依存症と向き合っていた形跡も残っていました。

「今日決めたこと。スロットパチンコやめた。休みの日の外出は8時まで。必要ないものは買わない。今日決めたこと。土日は1日3レースまで。平日は1日1レースまで。」

「頑張ってたんでしょうね。きっとね。やめたいとはもう本当に思ってたんだと思います。私もひどくその子供を罵倒したし、すごく怒ったし、ちゃんとした正しい行動自分も取れてなかったので、今どういう生活して大丈夫なのかなとか、顔見たいなと思うんだけどうん。見れないっていう中で悲しいなっていう思いはもう。」

当事者も家族も苦しみを与えられるギャンブル依存症。

専門家の医師は、病気として正しく認識されることが大切だと指摘します。

「意思の問題、性格の問題っていう形で、ま、個人固有の問題として片付けられてしまう病気とも認知されづらいし、ま、そのせいで適切な支援を受けられていない状況かなと思います。適切な診断と、ま、適切な回復の場があれば、あの、ま、簡単ではないですけど、あの、時間をかけて、あの、じっくり良くなってる人が多いなと いう印象です。」

「けどに渡せるわけじゃなくて、ちょっと理解してる人で渡してるので、もしよければ読んでいただいたらと思います。」

「ありがとうございます。お願いします。」

息子と離れて1年。まなさんは家族会と共にギャンブル依存症への理解を広げる活動を続けています。いつかまた一緒に暮らせると信じて。

ギャンブル依存症に悩む翔太さんです。同じ当事者に相談するなどして1年前にギャンブルをやめると決意、現在まで手を引いています。

「存続を見たと思いたいすけど、わかんないす。まだそれはわかんないです。自分がつギャンブルに戻るかもわかんないし。それはわかんないです。今日1日ギャンブルをやめたかやめないか。そうですね。そういうのを積み重ねて1年とか2年とかでみたいな感じなんですね。」

不安と葛藤の中でも、ギャンブル依存症。病気としての理解と周囲の支えが必要となります。