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皆さん、こんにちは。ピボットの野の島です。
本日のテーマは「民間データで見るホルムズ海峡の今」と題しています。え、ホルムズ海峡を巡っては、イラン側が事実上の安全回路を設け、限られた船の通行が確認されるなど、ま、ここ数日で状況に変化が見られる一方で、情報の錯綜も続いています。
AIS、つまり船が自分の位置や船の名前などを自動で発信する仕組みがあるんですが、ここを巡って信号を切る船、偽装する船、そして偽報なども入り混じり、何が実態なのか見極めが難しい状況も続いています。
本日はホルムズ海峡の現状を、AIS、衛生データ、地図データなど様々な民間データから組み合わせて分析されているこの方にお話を伺います。東京大学情報学教授の渡辺秀典先生です。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。改めて中、ありがとうございます。この1週間のホルムズ海峡を巡る流れというのを先生はどのようにご覧になっているんでしょうか?
まず、えっと、ここ1週間の、えっと、船の動きをちょっと再生してお見せしようと思うんですが、えっと、今見てるのが、あの、3月19日の現地時間ですね、と夜23時からの、え、動きを今再現してみています。
で、すごく早回ししているので、えっと、船がこうものすごいスピードで動いてるように見えるんですが、注目していただきたいのはここで。これなんか変ですよね。あの、1箇所に船がぎっしり集まってしまってるような状態に見えています。で、これはあの、実際の空間でこんなことがあったら大変ですよね。こう船同士がぶつかっちゃったり重なったりしてるので。
なので、これは正しい位置が出ていないっていうことなんです。こう多くの船の位置情報が撹乱されていて、あの辺かもこの場所にいるかのように見えてるんですが、えっと、これは偽の位置なんですね。
ああ、これはあのGPS情報がこのエリア全体で乱されてしまってることを示しています。あの、イランだったり、ま、湾岸の諸国が、え、自国の設備だったり、船が攻撃されないように、あの、あえてこうしてるわけです。
で、あとここにこうLNGジャマルという船が見えると思うんですね。で、この船は実はあの日本の船です。うん。ちょうど先ほど見ていただいた、あのLNGジャマルっていう船の写真と、え、船籍を示してるんですが、ここにこう日本の国旗が出ていますよね。ただこの船、おかしな話で、えっと、昨年もう配船になってスクラップになってるはずの船なんです。でもなんでそれがホルムズ海峡のところを航行してるかっていうと、これはあの、ま、調べたところですね。えっと、他の国の、え、ダークフリートって言われるんですけど、あの、ま、曰付きの船ですね、そこがあえて日本の船を名乗って、えっと、この辺りを航行してるってことが分かったりして。
それは具体的に、ま、我々多分知識がなくてLNGジャマルって見たら、あ、日本船がホルムズ海峡を通ったんだとそのまま信じてしまいそうですが、どこをどう見た時にこの、ま、そのスクラップ船であったというのが分かったとか、そのどういう手順で分析をされてここまで行ったんでしょうか?
はい。私がまこれ見た時に、あのおかしいなと思ったんですね。えっと、日本の船がここを通過したみたいな報道は全くされていませんし、こうずっとペルシャ湾にいる船は中にい続けてるんですよね。で、前の日までこのLNGジャマルっていう風にどこにもいなかったんですが、こう突然現れてあたかもこう、もう通過した後かのようにこう南に向かってるわけです。で、調べていくと前の日にはここにいなかったんですね。突然この場所に出現して、でワープしたかのようにこちら側に移動してきて南に動いてくみたいな、ありえない動きをしてるんです。
で、もう1つ、あの、重要な情報がこちらで、えっと、インターネットであの、船に詳しい方だと思うんですけれど、こう調べられた方がいい、昨年スクラップになっているっていう記事が出てますっていう、うん、ご連絡があったんです。で、僕の方でもさらに深掘りして調べて、例えばこれロイズ組合って、あの、保険の世界的な保険の組合の情報を伝えるウェブサイトなんですけれど、ここに書いてますね。LNGキャリアリサイクリングヒッツレコードレベルって書いてあるんですが、これ何かと言うと、あの、先ほどの船はもう売却されて、あの、廃棄処分になったっていうことが昨年の9月にもう発表されてる。だから存在してるはずがない。ですね。このエネルギージャマルという船が、っていうことを調べていったわけです。
ああ、なるほど。じゃあ、こういったところでAISを、ま、切ってその情報の操作をしながら、え、自分が日本船であるというところを偽ることで、ま、もし見つかったとしても攻撃を、ま、避ける効果があると期待してこうしているというところまで見えたということなんでしょうか?
あ、でもこれはもう少し僕はこう深いレベルでのごまかしだと思っていまして、えっと、ホルムズ海峡で日本船を名乗ることは安全を保証しないですね、今のところは。
まあそうですよね。うん。つまり、ま、日本の立ち位置も微妙ですし、あの、高官も色々とこう発信はされてますけれど、まだ日本船が通ったって実績もありませんし、イラン側も日本側はあの許容するみたいなことは言ってないわけですよね。なので、あの、先ほどの野島さんがおっしゃられたみたいに、ここを日本船が通ってるって見せてることで、こう世論に対して何らかの工作をしようとしてるっていう動きだと僕は思いました。
ホルムズ海峡も日本のタンカーが通過してるかという風にこのマップだけを見ると皆さん思うわけですよね。はい。うん。でも実際は通っていないと。ただ日本は通ってるってことがSNS上で例えばフェイクニュースとして撹乱されていってしまって拡散されていってしまって、こう世論形成に役割を果たすわけですよね。
で、同じように日本の船を標的にした、あのごまかしがやっぱいくつか起きていまして、これあの日本のタンカーのトアがこの真ん中に見えてるの、これカー具島ですね。川具島は今、アメリカ軍が、ま、使用してるですとか、あの実際に空爆も置かれた島なんですけれど、そのすぐ近くに、なぜか日本のタンカーがいるっていう情報が表示されてます。
これもおかしい話ですよね。つまり、あの、アメリカ軍が爆撃するぐらいの場所の、ま、いわば、ま、焦点ですね。今回の戦争の、その近くに日本のタンカーが止まってるって情報が出ていくことが、こうどんな効果を及ぼすかっていうのはこう、ま、読みきれないところもありますけれど、決め手にはされないですよね。うん。うん。でもこのトアも実はここにはいなかったってことが分かったんです。こんな風にこう日本の船がたくさんサウジアラビアの湾岸に集まってるんですけれど、えっと、この中にいるってことが実は調べていくと分かります。だから何者かがあえて、この川具島の近くにトア田がいる風に偽の信号を走るわけですよ。
この意図というのを、ま、正直、ま、測りかねるところはありますが、先生はどのようにご分析されたんでしょうか?
あの、ま、先ほどお伝えしたように、こうAISの信号って普段はあの、まともに働いてるわけですよね。あの、ま、どの船がどこにいて、その船がどこの船籍でみたいな情報を発信してるんですけれど、こう今見ていただいてるようにもうあまり信頼が置けない状態になっちゃってるわけです。
でも大事なのは、このマリントラフィックは誰でも見ることができるっていうことですし、こう多くの人はここに流れてる情報は本当だと思ってるわけですよね。そこにさっき見ていただいたような、このまさにイランの石油の輸出拠点、で、アメリカ軍とイラン軍、あるいはイスラエル軍の間で焦点になってるこの場所の近くに、日本のタンカーが原油を積み出すために止まってるっていうような情報が流れてしまったら、ま、多くの人が反射的に例えば日本はイラン側に組してるですとか、あのイラン側は日本側に便宜を図ってるっていう風にフェイクニュースが流れてしまうことが起きてしまいますよね。
で、実際僕のあのXのポストで、えっと、スクリーンショットをこう貼り付けて、あの、ここの近くに日本のタンカーがいるように見えますっていう風に書いたら、やっぱりリプライであ、なんだ日本はもうイラン側に認められて、しかもこうイランのオイルは運んでるじゃないか、っていう風に反射的に返してくる人がいたりするわけです。うん。
データがファクトだっていう風に皆さん思っているところに、こう今のような偽の情報を流し込むことで、撹乱し出すことができてしまうわけです。うん。
まさにこの情報戦がすでに、ま、武器として使われていると見てもおかしくない状況が続いてるということですね。
はい。2通り今回情報の撹乱が起きていまして、えっと、1つはこちらですね。あの、さっきもお話ししましたけど、すごく広い範囲で、えっ と、船の情報がもう全く信用できないような広域の撹乱が起きている。で、これはあの、狙ってるわけではなくて、あの、おそらくは地上で行われているGPSの妨害がもう会場に及んでしまっているってことを示しているんですね。なので、これはこう悪意があるというよりは、あの、ま、情報戦の煽りを食って、あの、民間の船舶の情報が正確に表示されなくなってるってことなんですけれど、さっきのあの日本の船を語っているっていうような情報は、あのもっと根が深い。あの、いたずらにしては、あの、意図を感じますよね。あえて日本の船、しかもあの、もうなくなってしまった船を、あの対象にして偽の情報を出しているっていうのは、あの、たまたまとは思えない。うん。
なんと言うんですかね。あの、ま、この画像なんて本当に強烈で、えっと、この画像だけが出回ってしまったらいくらでも言いくれるわけですよね。うん。日本のタンカーはこれからじゃあ、このカー具島からオイルを積んで運ぶに違いないって言いはることもできてしまいます。マップ上に表示されていたからっていうエビデンスになっちゃうんですよね。
ま、この情報の撹乱を望むのが誰なのかというところを、ま、その裏の裏も読みながら我々はこの見えるデータというものを見なきゃいけないという、本当に難しいですね。ただ、あの、救いになるとしたら、えっと、例えばですけれど、これ、あの、マリントラフィックの画面を見ていて、えっと、この青い点が船なんですね。はあ。で、こうやって見ると、あの、湾の周り何もないように見えますね。少ない数の船がこう点在してるだけのよう に見えるんですが、実際ここを衛星画像で見てみると、例えばここに、こう大型の船が3隻止まってるのが見えます。これシルエットからして、あのタンカーですね。あとこの東の方にはたくさんのタンカーが、うーん、航行してる様子も見えます。つまりAISの情報だけに頼っていると騙されてしまうかもしれないんだけれど、こう複合的に衛星画像も使う、マルチソースでこう今何が起きてるのかってのを検証していくことで騙されずに、あの現実を掴むことができるわけです。
先生は光学衛生、SARなどどういうものを組み合わせてらっしゃるんですか?毎回違いますか?
あの、光学衛生は今見ていただいたように非常にこう、国名に捉えてくれるっていう強さはあるんですが、例えば曇ってると見えないんですね。うん。うん。なので、えっと、SAR、人工衛星から地上に電波を発射して、えっと、跳ね返ってきたもので地上のこう、デコボコを検出するっていう、そういう技術なんですね。で、強みは、あの雲がかかっていても突き破ってこう地上の様子を見ることができます。で、この2枚、同じ場所を捉えたものなんですね。えっと、ドバイの沖です。で、AISだとさっきお話ししたようにもうめちゃくちゃです。こう1箇所に集まってしまっていたり、こうありえないような動きを取っているような状態なんですけれど、SARで見ると普通に船が均等な感覚を取って止まってるってことが分かりそうですね。なので、光学衛生でも観測をして、で、悪天候だったり、こう取れていない日が存在するわけですよね。そういう時は、このSARも組み合わせて見ていくことで、より密度高く観測することができるわけです。
へえ。ま、まさに最近だとこのAIS画面だったり一部報道だけが先行して、ま、後から企業とか公式発表が否定するみたいなケースもやはり日本でも出てきているという中で、こういう偽報とかハプンを避けるために先生が皆さんに提唱したいことってどんなことでしょうか?
はい。あの、ま、あまりこう反射的に例えばソーシャルメディアで流れてきたことをこうリポストするですとか、あの、あ、日本船通過したみたいに動かされて誰かに共有してしまうっての一度やめていただけるといいかなと思っていまして。で、ま、多くの方、マリントラフィックだっ たり衛星画像だったりをそんなには見れないとは思うです。あの、両方オープンにはなってるんですけれど、やっぱり日常生活は遠いので、あの、そんなに反射的にこう確認にしに行くってことは普通の方には難しいですよね。でも、あの、ま、私だったり、あの、色々なユーザーさんがそれぞれ今のようなこう情報ソースを辿る動きがあるわけです。あの、活動してる人はたくさんいるんですね。うん。なのでこうニュースが流れたらしばらくあの様子を見て、その様々なデータを元に検証した結果が現れてくるのを待ってからこう拡散したり反応したりされるのが重要じゃないかなという風に思います。
ありがとうございます。本当に今まさに和解に向けた動きというのは一部報道はされていますが、ま、正直この話を聞くと、まだまだ情報戦というところで言うと引き続き緊迫感があるなという印象があるのですが、今後どんなところに先生が注目しているのか教えていただけますか?
先ほどの、あの、大規模なエリアでの乱れっていうのはこう攻撃を恐れてこうイラン側、ま、諸国なりが行ってるものなので、それが落ち着いているってことはすなわち、あの、短期的な攻撃を受けるリスクが低下したって判断してるっていう風に見ることができますね。あの、100%ではないんですが、おそらくそういう相関はあるわけです。で、船を偽装してるかどうかっていうところは、これが本当に困ったところで、あの、確かめようがないんですよね。実際にあの偽の電波を発したりっていうことができてしまうので、ただその場合でも、あのSARだったり光学衛生でクロスチェックをして、こう偽の情報を発信してる船が少なくなってきたら、もしかしたら落ち着きがあるのかなっていう風に判断することもできるかもしれません。
で、実際にここ何日かで、あの、ホルムズ海峡を通り抜ける船は増えてはいるんです。なので徐々に徐々にこうイラン側も条件をこう決めて、えっと、通すようになってきてるってことも確認できているので、こうまだまだ余談は許さないんですけれど、こう世の中全体としてはこういつまでもこの動脈が詰まらせてるわけにはいかないわけですよね。うん。なのでなんとかこう解決の糸口を探ろうとしていろんな国が交渉を重ねてる状況なんだろうなという風に思います。
うん。ま、まさに我々こういったツールがあるというところで言うと、様々なビジネスされてる方もいらっしゃると思うので、情報の取得の仕方、一見するその表面上のデータだけを見て判断しないというところはまず言えるのかもしれません。え、そして渡辺先生のノートなどの発信については概要欄に貼っておきますので、是非皆さんもそちらから是非あの情報の検証なども、え、参考にしていただければなと思っております。また引き続きアップデートあると思いますので、渡辺先生引き続きよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。お願いします。ありがとうございました。
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