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立てますか?このままだと風邪を引いてしまいますよ。私は立花と申します。立花、あなたが今置かれている状況は全て承知しています。私はあなたと会うこの時をずっと前から待っていたんです。少しだけ話、聞いていただけませんか?
桐さん。
食事、まだ済んでませんよね?よかったら、いかがです?
悪いが、空気にはなれねえ。あんたが誰かを聞くまでは。
私に危険はありませんよ、桐さん。くつろいでください。俺の服はだいぶ汚れていましたので、クリーニングさせています。すぐにお返ししますよ。
立花さんだったな。ええ、ご安心ください。私は片桐の人間です。神室町で不動産屋を営んでいます。
不動産屋?それが俺に何の用だ?
料理、本当に食べないんですか?右手は義手です。武骨なのは、御用者を数年前に失ってから。寒くなると痛みます。不思議なものでないはずの指先まで冷えて、鎮痛剤も効きません。白昼、痛みを我慢するだけです。でも、痛みを顔に出すのは面倒なんでやめました。
そんなことは聞いてねえ。桐さんは「登場女」という言葉を知ってますか?
登場女?
いくつもの花が集まって、大きな一つの花になっているものをそう言います。実は、あなたもよくご存知のある花もその登場女でしてね。
何の話をしてる?
ひまわりです。よ。ひまわりのあの大きな花は、たくさんの小さな花の集まりなんです。子供が集まる養護施設につけるには、いい名前ですか?
桐さんがひまわりと名付けたんですか?
あなたは、ひまわりで西山さんと兄弟同然に育った、もう一人、沢村ゆいさんというお嬢様です。やがて、あなたと西山さんは親と慕う桐さんを追って極道の世界に入った。そして今は、殺人の濡れ衣を着せられ、その影響で桐さんも波紋の危機にあ。
もういい。あんたが俺を調べたってのはよくわかった。大した情報を持ってるらしい。だが、なんで俺を調べた?あんたの用は何なんだ?
今、神室町で不動産屋が「星があるもの」といえば、一つしかありません。空の一粒に決まってるじゃないですか。
また空の一粒か。私と手を組んでいただけませんか?桐さん。
桐さん、同島組の若頭補佐たちが空の一粒を手に入れれば、桐さんは波紋を免れません。ですが、私があの土地を手に入れれば、桐さんを守ることができます。それに、あなたの濡れ衣も晴らさなければ。神室町における我が者の情報も、ちょっとしたものがあります。私と手を組めば、きっと新犯人を終えられます。
なんでそこまでして俺を引き入れようとする?あんたの本当の目的は何なんだ?
俺の服を返してくれ、立花。
私の申し入れを、コムとあんたの話は俺にとって都合が良すぎる。この町じゃ、そういう時ほど用心しなきゃなんね。生き残るためにはな。
なるほど。少し甘く見ていたようですな。でも、いつか考え直してくださると信じています。せめて、この名刺だけはお持ちいただけますか?
ああ、わかった。服はすぐに持ってこさせます。では、私はこれで。
どうなってる?あんたも承知で、織田を試させたってことなのか?
ええ。織田さんは私にとって、かけがえのない片腕です。だから、我々の中にあなたを迎え入れるには、彼の了解を取る必要がありました。
そうかよ。俺、つづく自分が馬鹿に思えてきたぜ。さっきまで、あんたらは信用してもいいって気になりかけていた。立花、そろそろ腹ん中に隠してるもん見せろ。あんたはなぜこの俺に近づいてきた?その理由は何なんだ?
いいでしょう。ですが、その前に、あなたはこの神室町という街を、どう見ますか?
神室町?さあな。質問の意味がわかんねえ。
私はね、桐さん、この町は同島組をはめと する登場会の餌場であると見ています。一晩中ネオンに彩られたこの町に集まる人や金。そこから溢れる甘い汁は、全て登場会の道たちに吸い上げられる。
何が言いてんだ?
登場会が力で光り輝かせるこの町に、私はカザーナを開ける人間です。こんな風に。
なんだと?嘘だ。金は力。私は自分の力がこの先どこまで登場会に迫れるか、試してみたいですが、まだまだでしてね。今の私では、せいぜい10秒というところがおい。いずれは空の一粒を手に入れて、神室町の支配者窓に食い込むつもりです。あの土地は、それだけの価値を見ます。
あんた、一体。桐さんがご存知かどうか、登場会という組織は決して一枚岩ではありません。その証拠に、登場会にはこの私に協力する、ある一人の人物がいます。そして私があなたに近づいた理由は、その人物から強力な推薦を受けたからなんですよ。
登場会の内通者ってことか。誰なんだ、そいつは?
あなたと私が手を結ぶことを望んだ、その人物は。登場会直系、同島組若頭、新太郎です。
なんだと?織田さんが。
あなたは、同島組の若頭補佐、桐さんから、桐さんをスパイするように言われましたね?桐さんが隠し持つ「空の一粒」の情報を探れと。
桐さんが隠し持っていた情報?それは「空の一粒」の所有者を見つけ出すことのできる人間、つまり私とのこと。
あんたが、我々は彼の「一粒」を巡る争奪戦であの同島組より大きく先へ進んでいる。いずれそのことを知れば、彼らは激怒するでしょう。本気で潰しにかかってくるはずです。ですが、それを承知であなたが我々と手を結ぶことを、他ならぬ桐さんが望んだ。私が桐さんからあなたのことを託されたのは、半年前。あの人が刑務所に入るよりも前のことです。
桐さんは、桐さんがあなたに近づくことも、あなたが組にいられなくなることも、ほぼ見通していました。まさか。いくら休んでも、そんなことまで分かるわけないだろう?
桐さんは、同島組どころか、登場会という組織で頂点へ登り詰めるだけの器を持った人間です。その懐はあまりに深い。桐さんにとって、あなたの周りに起こることを予測するのは容易いはずです。そして、その桐さんが「空の一粒」を手に入れる目的は、おそらく自分の身を守るなどということじゃない。あの人は、もっと大きなもののために絵を描いてるはずです。
だとしたら、なんで今、桐さんは無所に入ってるんだ?
それすらも、桐さんの計画のうちではないかと、私はそう信じています。
なんだと?馬鹿。
ご理解いただけましたか?桐さん。
立花、あんたがおさんの意志を託された人間だって証拠はあるのか?
桐さんがおっしゃるには、これがその証拠になる。
これは。あなたも見覚えがあるはずですね?桐さんが沢村ゆいさんからプレゼントされたものだそうですな。
桐さんがあんたにこれを渡したのか?あなたにお渡しするよう預かっていただけです。あなたから桐さんにお返しください。
がついた後で、俺にはまだおやさんて人がどういう男なのか、まるで分かっちゃいなかったってことか。だが、あの人は俺に何かを望むなら、俺はいつでもそのために命はる覚悟。あの日、おやさんに逆らって極道になった時から、そう決めていた。
では、これから。どうぞよろしくお願いし ます。桐さん。
もみぶち上げるな。
なんだ、桐さん、乗って。立場な。早く。遅くなりました。桐さん。あいにく車の運転は得意じゃないんです。しっかり捕まっててください。逃げな。
おら、誰だ、野郎。クソ。
撃。
くそ。
同島組の締めつけで、うちの情報も動きが鈍っていましてね。なかなかあなたの状況がつかめず、桐さんに知らせる暇もありませんでした。おかげで自分で慣れない運転をするはめ に。
あんたにも苦手なもんがあったんだな。
苦手というかいわゆるペーパードライバーっていうやつです。緊張したおかげで助かった。あんたが来なけりゃ、はあそこで終わっていた。俺は甘かった。自分はもっと強い人間だと思ってたんだ。だから、どんなに突っ走ったところで、そのケツは全部自分で取れるつもりでいた。それが今じゃ、俺が近くにいるだけで周りの人間が危険にさらされる。ほれを、守ろうとしてくれた人たちがだ。セレナのママか、おやつさ。それにあんたも。結局、俺はたくさんの人間に守られていただけだった。それに気づかずにいたけが、今になって回ってきたらしい。バカだった。
私があなた。なら、そんなことは気にしません。私はね、桐さん、自分の周りにいる人間は全て利用すればいいと思ってい ます。私の育ってきた環境では、誰もがそうしていました。そうでなければ生き残れないし、のし上がっていくこともできません。金でも何でも使って、いかに周りの人間を利用するかだけを考えるんです。
これは、あなたのようなあちゃんには遠い世界の話でしょうけどね。
なら、さっき俺を助けに来たのも、俺を利用するためってことか?
そうなりますね。あんた、何が言いたいんだ?
私は人を利用してきた結果として、金と力を持つようになりました。どうも私には、その方面の才能があったようです。ただし、あなたと違って、私には私のために命を張るような仲間はいません。私の周りにいる人間もまた、私のことを利用しているだけです。あなたが自分を馬鹿と言うなら、私もいくらかそんな馬鹿になりたかったと思います。
立花、あなたを守ってくれる人たちは、あなたが自分の損得で動く人間でないことを知っている。その上、あなたは一度こうと決めた相手を、馬鹿みたいに命がけで信じることができる。そんな人間は、特に今みたいな時代、滅多にいるもんじゃありません。残念ながら、私はまだあなたのために自分の命までは晴れませ ん。ただ、あなたを信じて、私の命を託すことはできます。
立花、今の話はシラフで言うことじゃなかったかもしれませんね。よかったら、いっぱい。起る後にしましょう。
この車はここで乗り捨てます。あの車は敵じゃありません。織田。この街にも、わずかですが登場会の力が及ばない場所があり ます。これからそこへご案内します。
どうしたのか?おい、立花社長。しっかりしてください。社長。大丈夫なのか?
立花は、とりあえずはね。ここだけの話、社長は随分前から腎臓をやられてんだ。このことは、立花不動産でも俺しか知らない。
病気ってことか?昔、社長が腕をなくした時、輸血するまでにだいぶ手間取ってな。それで人造がうまく動かなくなっ た。社長の腕を落としたのは、その頃敵対してた中国人マフィアどもでね。もちろん、落とし前は俺がつけといた。
敵の話には聞こえねえな。昔のことだ。俺らはその頃まだ不動産屋でもないゴロツキでさ。でも、それ以来、社長は一日おきに人口透析を受けなきゃなんなくなっ た。こいつをやらないと、社長を死んじまうんだ。
立花は、そんな体で登場会を敵に回してきたのか?この人は体がこんなんじゃなけりゃ、全部一人でこなしちまう。人造のことがなきゃ、多分立花不動産って組織も、俺やあんたさえ必要なかったろうな。
桐さん。え、ご存知でしょう?登場会二代目代行、新原さんです。東日本における極道社会の最高権力者。お前が竜かな。なるほど、その目つき。かの若い頃を思い出す。
適当に育っていいぞ。
いえ、俺はここで。まあいい。そんじゃ、始めるか。先ほどもお話ししましたが、私の望みはうちと登場会さんの神室町での共存です。うちはあの町にどんな人間が来ても受け入れる。それを許しているからこそ、神室町は発展してきた。ただ、登場会の大門も恐れん連中だけは別だ。あんたんとこの商売はそのルールからはみ出して いる。私は登場会の恐ろしさを分かっているつもりです。今日伺ったのは、それを形にしてお見せしたかったから です。
何か手土産があるということか?
ええ。その上で、一つ、二代目代行にお願いしたいことがあります。
行って見ろ。同島組に、桐さんから手を引くよう。場本からつけてください。
新原さんがご存知かどうか、同島は桐さんを消そうとしてい ます。
同島も馬鹿じゃない。そいつにも消されるだけの理由があるんだろう。
同島が桐さんを狙っているのは、私を捕まえるためです。私 は「殻の一粒」を手に入れるのに必要な情報を持っていますから。
「一つぼかな」?なるほど。同島はあの土地をよその人間に取られるわけにはいかねえだろうからな。だけど当然、その上がりは本家にも入る。俺にあんたを助けてやる理由は無い。
話は変わりますが、同島組は登場会で稼ぎ頭だ。とか、本家の中にさえ、同島組の力に対抗できるだけの人間はいない。
そうですな。あなたも含めて。
同島は本家に莫大な上がりを納めている。
できた子分ではあるな。そして、登場会の後目に今一番近い人間です。そう遠くない将来、同島創平が登場会の三代目になる可能性は高い。
それがどうした?
このまま同島組が「空の一粒」を手に入れれば、さらに莫大な金と力を得ます。登場会に絶対的な独裁者が現れることになるでしょう。そうなった人間は、目上のものにも敬意を払わなくなるものです。つまり、あなたは会長代行まで登り詰めながら、その老後は劇的に惨めなものになる。
何?立花、新原さん。同島に「空の一粒」を手に入れさせては、いけません。一幹部が本家をしのぐ力を持てば、登場会は何もかもが大きく変わってしまいます。
同島の開発計画は、上がりのデカイしのぎだ。登場会本家にも奴から相の金が納められる。ただそれだけだ。何も変わりはしねえ。
そんな目先の話に囚われてるようでは、トップは務まりませんよ。代行。
えらそうな口の聞き方を知らねえようだ。なお持ちした手土産が届いたようです。
れ。
5億あります。これを桐さんの命の代金としてお納めください。
億?これは前金です。同島組の動きが止まりましたら、さらに5億。加えて、今後神室町でのうちの上がりの3割を登場会本家に納めさせていただきます。
高が極道で、を崩れの男の命に10億とは。な、どこまでの価値があるのか?
その程度の金なら、いくらでも作れますが。本当の友人を作るとなると、そうはいきません。差し迫った事情を言えば、私が「空の一粒」を手に入れるには、どうしても桐さんの力が必要。
うん、随分高く買われている。などうでしょう、新原さん。あなたには今、私たちの首を同島組に引き渡すという選択肢もありますが、おそらくそのことで同島から大した見返りはないでしょう。将来的にもね。でも、もしここで新原さんにお力添えいただければ、この先も同島さんを本家に忠実な一幹部に留めておくことができるかもしれません。私の個人的な印象では、同島さんはその辺りが分相応に思い ます。
なるほど。あんたは確かにヤクザのま、開かせんのがうい。金の使い方もよくわかっている。あの道島が手こずるわけだ な。恐れ入りますな。あ、同島に伝えろ。桐か は今から登場会本家の預かりと する。手出しは無用だと な。
貴重なお時間をありがとうございまし た。二代目対抗。風がお前くらいの年の頃、あいつがどんな極道だったか知っているかい?
ええ、詳しく は。
一言で。いや、一期当選だ。腕とい、度胸といい、俺から見ても惚れ惚れするような男を持つ、本物の男だった。もしあの頃に戻って、奴を10億で買えるなら、俺は迷わず払う。お前が本当に10億の価値があるのか、見させてもらう。
このまま大人しく行かせてもらえるわけじゃなさそうだ。交渉がまとまった後にこう出られるとは予想外でした。これだからヤクザは面白い。
裏切られただけじゃないですか。
違うね。じゃあなんでビジネスの話はまとまっても、けじめは取ってことなんでしょう?この場を切り抜けさえすれば、向こうも約束を果たしてくれるはずです。
そういうことだ。この場を切り抜けるって無駄。ここは登場会本丸だぞ。無茶でもなんでも、これが極道の流儀なんでな。織田、立花を頼む。
くそ。分かった。
いつまでこんなとこにいるつもりだ?
久しぶりの休息です。たまにはゆっくりしないと持ちません。私は体が弱いんです。
あれだけ極道相手に暴れ回れりゃ十分だ。ただ死者だっただけですよ。なあ、あんたはい、なんで俺なんかのために10億も出したんだ?おまけに場会本家にま作っちまった。あんたは金と力を手にに入れ、それで登場会に迫りたいと言ってたな。そのために「空の一粒」が必要だ。だが、本当の目的は他にあるんじゃねえのか?だとし たら、なんであんたはそんな体を張ってまでのを狙う?あの土地には、俺の知らない何か他の価値があるの か?
それについては、企業秘密というわけには行きませんかね?
社員に も言えない企業秘密か。あんたについていく社員は命がいくつあっても足りねえな。だから、あなたのような人が私には必要なんですか?桐さんもそれをよく分かっていたからこそ、桐さんを私につけてくれた。
だが、「空の一粒」についちゃまだ何も進んでね。これからどうする?俺は何をすればいい?
それなんですが、昨晩ようやく「空の一粒」の所有者を抑えまし た。その人物は今、大阪の蒼天堀にいます。
蒼天堀?
ええ。ですが、すぐにこちらから出向くわけにはいきません。我々以外にも、その人物を狙う組織が蒼天堀にいます。
あんたの他に、所有者の居所を突き止めた奴ら か?
おそらくは、渋沢組の人間です。
渋沢?あいつが?問題は、その渋沢以外にも、あのオミ連合までが動いているらしいということです。
オミ連合?奴らも「空の一粒」?
ええ。そのオミ連合も、どれだけの規模で動いているか分かりません。今の蒼天堀は、私たちにとって神室町以上に危険です。少なくとも、もっと状況が把握できるまで、行動は控えるべきでしょう。
そいつはあんたらしくもねえ。織田も言って た、ビジネスにリスクはつき物だってな。それをあいつに教えてやったのはあんたじゃなかったのか?あんたの腎臓はアジア街を長く離れるわけにいかねえだが、俺は逃げ回るだけなの はもうごめん だ。待たされるのも証に合わねえ。あんたがどう言うが、一人でも蒼天堀に行く。「空の一粒」の持ち主は神室町に連れてくればいいんだな?
ええ。ですが、ますよ。
桐の言う通りです、社長。状況の見えない蒼天森だからこそ、俺たちが直接動くべきじゃありませんか?誰かが俺らより先に「空の一粒」を手に入れれば、全部水の泡なんです。安全策だけじゃ後手に回ります。
たまにはいいことを言うな。リスクは承知の上ということですね。それでも、本当に蒼天堀に行ってもらえるんですか?
桐さん。え、私が指示したわけじゃありませんから。ですから、何かあって も労災は出ませんよ。
もう俺のために10億出してもらってるこ、以上あんたに金出させる気はねえさ。
そうですか。でし たら、結構です。桐さん、あなたは「空の一粒」にどんな価値があるのかと聞きましたね?
ああ、あんたはそれについちゃ企業秘密だって言っていた。
ええ。ですが、桐さんには近いうちにお話できると思います。あなたが生きて蒼天堀から帰って来られたら。そのためにも、無事に神室町に帰ってきてください。
桐さん。わかった。それで、「空の一粒」の持ち主はどういうやつなんだ?
若い女性です。ただ、どうも目が不自由とのことで、ほぼ失明して います。
え、その「空の一粒」の所有者は、牧村誠という人物です。
立花、前に比べて体が弱ってるね。二日くらい、一時的に容態が悪くなったんだけどさっき目を覚まして、やっと落ち着いたとこだ。連絡取れなくてすみませんでした。桐さん、もう大丈夫です。それじゃ、ごゆっくり。
牧村誠は神室町に来 てる。西公園のホームレスにかまってもらってん だ。彼女は兄貴が迎えに来るのを待っている。織田さんから聞いたんですね。彼女が私の妹だ と。お詫びします。あなたには全て片付いてから打ち明けるつもりでした。織田さんにもそう言っといたんですが。
立花はい。織田はまを殺そうとした。
どういうことです か?それで大阪を出たきり、織田とは連絡が取れていない。おそらく、織田さん はもう生きてはいないでしょう。
神村、全ては私のせいです。10年前、私は己の運命と戦わず、ただ逃げました。そのせいで、母と妹は人生を狂わされたんです。今、織田さんをも巻き込んで。立花、日本人の血を引く私は、中国でリーベンクイズと呼ばれていました。その表現は、日本人への憎しみが込められたものです。私は周囲の人々に常に怯え、やがて中国から逃げ出したんです。はと妹を見捨てて。その後、中国で日本人とさげまんは、日本で中国人と呼ばれまし た。蒼天堀に来てからは、生きること、そして自分の身を守ることに必死でした。一度、黒の世界に足を踏み入れたものは、周りを暗いのし上がり続けることでしか生き残れません。少しでも弱みを見せれば、周りに食われることになり ます。そして、日々の善悪を振り返る気も失せ た。そんな頃でした。母と妹が、日本。この神室町にいると知ったのは。私は彼女たちを探すため、天を出ると、持てる力を使って、に情報のを張りまし た。探してどうするつもりかは決めていませ んでした。ただ、私が中国を去った後、そのせいで彼女たちがどんな面にあったか、知らずにはいられなかったんです。
でも、分かったのは、人はで妹が神室町から姿を消していたこと。母も祖父もすでに亡くなっていたという事実でした。
それともう一つ、妹に相続権のある、たった一つの土地が、やがて神室町再開発計画にとっ て、使命的な障害になり得るということ です。
それが「空の一つ」え。道島組は再開発計画を巡って、莫大な金を仕上げに継ぎこんでいまし た。彼らの計画通り、全てがうまくいけば、その金は何倍にもなって東島組に戻ってくる。しかし、「空の一粒」が原因となり、彼らの計画が行き詰まることが分かれば、妹はヤクザたちの争奪戦に巻き込まれる。今、その通りのことが起きている。だから、私はそのことに気づいた時点で、同島組の若頭だった桐さんに交渉を申し入れたん です。妹を守るためにおさんを相手に選んだのは、なんで?
平に今以上の力を持たれることを恐れていたからです。何、東島平の力はすでに自分 の器の許容範囲を大きく超えていまし た。小物が大きすぎる力を持った時の暴走を、桐さんは恐れまし た。東島平が「空の一粒」を手に入れれば、それをて土産に登場会本家若頭の座につくでしょう。そしてゆくゆくは登場会の三代目です。そうなれば、もはや風さんの手に負えなくなる。風さんは、私の持つ神室町の情報網を元に、不動産会社を作り、よ言いまし た。道島組よりも早く、「空の一粒」を手にして、妹を守れるように。そしてそれをできるだけの力を手にするようにと。
それじゃ、立花不動産は、おやさんの指示で作ったのか?
立花不動産の誕生。そして「空の一粒」もに末ある。これまでの出来事は、全てかまし太郎という天才が描いたシナリオの上で起こったものだということ です。私は妹に会うため、桐さんは裏から登場会という組織をコントロールするため、互いに手を取り合ったというのが、あなたと私が今ここにいる理由です。ただ、妹は家族を捨てた私を恨んでいるかもしれませ ん。数日前、セルさんから妹は目が見えないと知らされた時、私は兄と名乗らない方がいいと思いました。
今、そう思っていないってことか?
あなたが私に聞かせてくれた、牧村誠という女性は、やはり私が記憶する妹でした。彼女が天にいた理由も、私を探すためだった。
ずっとこんな私を探してくれていたんです。
立花、桐さん。私は妹に、社長に会いたい です。今の私は、そのためだけに生きながいて います。もう二度と逃げたくありませ ん。もうすぐ会える。彼女はあんたを恨んだなんかいねえだ が、今もあんたの助けが必要だ。
同島組だ。奴ら、立花さんを出せと言ってる。
ここにいるのがバレたんだ。なんだとな?なんでこんな時に。
立てるか、立花。はい。いたぞ、立花。だ。お前らの狙いは、立花なの か?てめえもいたのか、キル。いい加減死んどけ。
もうアジア会にいることはできませんね、キさん。西公園に急ぎましょう。誠のところへか。
同島が「空の一粒」を狙う限り、妹はどこにいても危険です。それより早く土地を手放す手続きを取らせた方が。
どうした?誰かに見られています。
何?キさ。
最悪の相手です。知ってるやつか?大陸のマフィアにいた頃見たことが。私が知る限り、最強のコルシア。名前はラクー。ラオエイ。
「空の一粒」の殺しは一見荒い仕事に見えて、警察の目を疑いなくあなたに向けさせるためのプロの仕事です。ラオならそれができ ます。
なんだと?彼ほどのコロアが組と繋がってるとすると、あなたに殺しの濡れを着せた本人もかでしょう。
来はなんて言ってる?奴の狙いは私を生けること。
さん、今の私たちではラは相手に逃げることも戦うこともできません。ですが、あなた一人だけなら逃げられます。妹、頼む。
立花、よせ。
不死を。
中。
んじゃあ、次、6本目行こうか。7本目もまとめてまっ た。指先は神経が集中して、痛みを与えるのに最適です。まあな。手の指と合わせて、残りたったの。本。全部潰れるまでに、私の口割れますか?
なめやがって。いい加減開けや。おら、牧村誠はどこだっつってん だ?私に泣き入りてないで、ちゃんと仕事しないと、渋沢さんに怒られちゃいますよ。あ、あなたも後がないんでしょう?
くさん。この野郎。殺しちまったら何も聞き出せねえだろうが。てめえを殴るしかのがねえのか?
お、あと少しで口ありますよ。こいつはまだわかんねえの が、拷問が通じる男じゃねえよ。いい加減他の る。
そんなもん、俺ができるわけないでしょ。あ、おらね、兄貴人間殴るのがたまんねえから極道やってんです。兄貴だってそうでしょ?極道に頭使えなんて、いつからそんなぬるくなっちまったんですか?そんなんだから、何度 も下手んでしょうが。
誰に向いていてん だ?て思い出したよら な。自分より強えと思える奴を殴るために、ずっと極道あってきたんだよ。てみたいな三と一緒にするな。
ちょっと何する気ですか?情報引き出す前に、こいつが馬鹿に殺されたと、あっちこの俺がいい笑いもんだ。
とめ笑ってんのか?おい、何見てぞ。おら、バケ。桐、てめえなんでここ が?そうか。いなるようになっちまうもんだな。
くぜ。
うは。た。桐、立花。すまねえ。遅くなっ た。
謝る ことありませんよ、桐さ。おい、立花。よせ。妹がすぐそこまで来てるんだ。ずっと会いたかったんだろ?今連れてきてやる。西、頼む。誠をここに。
分かった。もう間に合いません。立花。な。
キリスラオよ。操ってるのは、どじそうへいです。
なんだと?くが言ってまし た。全ての糸は、大島が引いています。くさ を排除するため に、あなたに殺しのぬき。ぬ。おい、立花。なんだ、こんなこと に。こんな。立花、お前の妹は必ず俺が守る。約束する。絶対に守るから。
なくそ。くそ。くそ。くそ。おら、てめえのやるべきことをやったまでだ。だから、「空の一粒」はもう同時だけの問題じゃねえ。あの土は、大連合にうろとしてる人間が、登場会の中にいた。裏切りよ。そいつが誰なのか、まだわからねえ。ただ、そういう動きがあるのは確かだ。もし、「空の人つぼ」大連合が手にすれ ば、奴らは再開発計画を取れる東京新出だ。そして、登場会に戦争知ったことか。
桐、女を渡せ。登場改善部をに、村に指でもれてみろ。俺が登場会を潰す。独り残らず叩き潰す。それが俺の覚悟だ。
僧がとうと化けあっ た。本物の極道に。
桐。お兄ちゃん。お兄ちゃんは、お兄ちゃん。
どこ。
そか。疲れたね。大変だったね。
お兄ちゃん。ただいま。お兄ちゃん。
OG