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【Part.02】連載再開前に単行本39巻分を整理しよう!/直近の10話分を復習【HUNTER×HUNTER】

マンガ考察大学21:33

Transcription

漫画考察大学へようこそ。本日も前回に引き続き直近の10話分を復習しようというテーマで解説と考察をお届けしていきます。今回はハルケンブルグのパートを中心に整理していますが、思ったよりも長くなってしまったため全体で4本の動画となる可能性があります。あらかじめご了承ください。直近では先生が第418話の連載完成を報告されており、いよいよ連載が現実味を帯びてきましたね。再会前の予習として是非一緒に内容を振り返っていきましょう。それでは最後までお楽しみください。

当選11日目の早朝から開始される大級王子ハルケンブルグとの裁判を前に自身のブーツにある兵器を装着する第1王子施設兵隊長バルサミルコ。この状況を解説する前にまずはなぜハルケンブルグと裁判が行われることになったのか、その経緯を振り返りましょう。第382話、継承戦を中止させるためナスび国王に対してクーデターを敢行するも失敗に終わったハルケンブルグは、継承戦を勝ち抜き王となる決意を固めます。そしてその決意と同時に発言した能力がブレマルレディソナンス。能力を覚醒させたハルケンブルグは強大なオーラと共にその攻撃を第1王子施設兵へと命中させます。この時を含めてハルケンブルグ人から度々発生するオーラを受けて強い脅威を覚えた兵隊長バルサミルコは、ハルケンブルグとの正面戦闘は危険すぎると判断し、謎の自死を遂げたこと、その後に配置されたビクトが行方不明であること、これら全てがハルケンブルグによって仕組まれたものであるとして司法省へ連絡を取り裁判へと持ち込みました。その結果、ハルケンブルグは上戦10日目の午後から裁判が行われる11日目の早朝まで第2層地方局に交流されることとなります。そして10日目の時点でバルサミルコは第1回後半で確実に仕留めますと語っていますが、その手段こそが裁判の前に装着していた最新兵器TSK17でした。このTSK17は噴射すると3m以内にいる人間に空気感染します。初期症状として感染性異腸炎と酷似した症状が現れ、さらに時間が経つと多臓器不全、つまり肺や内臓、脳などの機能低下を引き起こし12時間後には死に至ります。バルサミルコは裁判中にこのTSK17を使用し、ハルケンブルグを感染させることで暗殺する計画を立てていたのです。また作戦実行にあたり、ハルケンブルグ側からの反撃を警戒したバルサミルコはあらかじめ対策を講じていました。ハルケンブルグの監視については地方局に掛け合い、第1層のベリープエリアでの監視措置を取らせ、さらにその他の施設兵については国王軍ナンバー2であるベンジャミンの権限を利用し、第3層以下へと配置転換させたのです。つまりハルケンブルグの必殺の一歩を事前に奪っていたということ。やはり三房としてあまりにも優秀すぎますね。そして裁判所へ向かうため地方小ビル内の通路を歩くバルサミルコですが、突如として発生したオーラを感知すると同時にその背後に、行方不明となっていた第一王子施設兵ビクトが姿を表します。この時のビクトはハルケンブルグ施設兵の1人によって人格を奪われている状態ですが、その詳細については次のパートで改めて解説します。そしてバルサミルコがこのビクトに目を奪われているその瞬間、ハルケンブルグは施設兵ではなく、第2層に滞在していた自身の支援者12名と共に壁を挟んだ資格からグレマルレディソナンスを発動。見事にバルサミルコへと命中させます。ではこの時の状況を解説するにあたって、その前にハルケンブルグの能力について詳しく振り返りましょう。

ハルケンブルグの能力を整理するにあたっては、守護霊が持つ莫大なオーラを生み出す力と、そのオーラを元に放たれる王子自身の能力。この2つを分けて考えると分かりやすいでしょう。では最初に守護霊の能力についてです。例中のメインの能力は莫大なオーラを生み出す力ですが、この能力を発動するには段階を追う必要があります。準備段階として行われるのは羽の刻印。まず例は周囲にいる人間へと自身を覆う羽によって攻撃を与えます。この羽の攻撃を受けたものは意識を失い、さらに記憶補正によって攻撃を受けた記憶そのものを喪失します。そして攻撃を受けたものの左手の甲には羽の刻印が付与されます。ただしこの刻印付与は捜査系の要請型の能力であるため、最終的に刻印が定着するのは王子に忠誠を誓うもののみ。忠誠心を持たないものの場合、一定時間が経過すると消失します。こうして刻印を得た進化たちがハルケンブルグの元に集まり意思を統一することを条件として発動するのが、全員のオーラを応じ一人へと集約する強化系総合協力型の能力です。これは単純なオーラの足し算ではありません。互いのポテンシャルを高め合うことで結果として膨大なオーラが生み出されるのです。

そしてこの守護霊によって生み出されたオーラを用いて放たれるのが、王子自身が持つ系統不明の能力グレマルレディソナンス。この能力の本質は強制的人格転換です。活動者側の集団の中からランダムで選ばれた1人と、標的である敵側の人物との間で人格交換が行われます。詳しい特徴については第1王子施設兵へと発動した場面を例に見ていきましょう。ハルケンブルグが四角に能力を命中させた際、発動者側からは隅取りが選ばれ、隅取りと四角の人格交換が行われました。ではまず1つ目の特徴です。それは人格が覚醒するのはどちらか一方のみであり、もう片方は眠りにつくという点です。そしてその覚醒の優先順位は発動者側にあります。この場面では四角の肉体へ移った隅取りの人格が覚醒し、隅取りの肉体へ移った四角の人格は眠りについた状態となりました。次に2つ目の特徴ですが、それは敵側の肉体が死亡した場合、発動者側の人格は消滅し、敵側の人格が発動者側の肉体で覚醒するという点です。つまり資格が死亡したことで隅取りの人格は消滅し、四角の人格は隅取りの肉体で目覚める結果となったのです。この点は第404話のハルケンブルグのセリフから読み取ることができます。彼は標的の肉体が先に死んだ場合、中の人格はどうなるのかという問いに対し、「目的遂行のみに焦点を当てるならば大きな問題ではない。大義のために自己犠牲をも辞さない者である僕の能力に参加する条件」と語っています。もし標的の人格が自身の肉体に戻ることができるのであれば、自己犠牲という言葉は使わないはずです。

では反対に発動者側の肉体が死亡した場合はどうなるのでしょうか?このケースについてはビクトの事例を元に考えていきます。ビクトは資格が死亡した後、ハルケンブルグの元へ配置されるも、その直後上戦10日にグレマルレディソナンスを受けて消息不明となった人物です。つまりハルケンブルグの施設兵の1人と人格を交換したということ。その後は検証のためにビクトの人格が入った昏睡状態にある発動者側の肉体を犠牲にしたと考えられます。そしてこのケースでは隅取りの時とは異なり、ビクトの人格は消滅しません。発動者側の肉体にあったビクトの人格はビクト自身の肉体へと移動し、その肉体の中でビクト本人の人格と発動者側の施設兵の人格とが共存する状態になります。さらにこの場合、人格覚醒の優先順位は敵側、つまりビクトの人格へと移ります。ただしハルケンブルグはこのケースに対して対策方法を発見していました。それが発動者側の肉体の命を奪う前にビクトの肉体で催眠剤を用いさせるという方法です。これにより肉体と結びついたビクトの人格は昏睡状態となり、10時間の間覚醒の優先権が発動者側へと移行するのです。ただ肉体が昏睡状態であるにも関わらず、なぜ発動者側の人格が覚醒できるのかについてはやや疑問が残りますね。この点についてはおそらく他者の肉体で別の人間が覚醒している場合、脳からの信号で筋肉を動かしているのではなく、イルミの針の能力やシャルナーのブラックボイスのように、オーラの力によって肉体へ直接電気信号を送り操作している、そのようなイメージなのかもしれません。

それではバルサミルコへと攻撃を命中させたシーンに戻りましょう。まずハルケンブルグは12名の支援者と共にグレマルレディソナンスを発動しましたが、そもそもどのようにして彼らに羽の刻印を付与していたのでしょうか?この点についてはウォーリオベイが裏で手を引いていたと考えられます。彼は司法局の人間であり、同時にハルケンブルグの協力者でもあります。司法局員という立場を利用して上戦10日目から司法局に交流されていたハルケンブルグと第2層に滞在する支援者たちとの面会を当日中に取りまとめたのでしょう。そしてその面会の時に全員に刻印を付与し、裁判当日には支援者たちを傍聴人という名目で参加させたと考えられます。しかしハルケンブルグにとって一つ不運だった点があります。攻撃は成功したものの、能力によってランダムで選ばれる人格として支援者ではなくハルケンブルグ自身の人格を引き当ててしまったのです。つまりハルケンブルグとバルサミルコの間で人格交換が行われてしまったということ。1/13の確率ですのでかなり運が悪いですね。そしてその直後の上戦11日目の7時50分、ハルケンブルグの体調不良を理由に裁判が延期になったとの連絡を受けたベンジャミンは、オーラが発生していたこと、つまりハルケンブルグが能力を発動したことを把握していたことから、バルサミルコは攻撃を受け現在何らかの方法で操作されている可能性が高いと推論を深めていきます。そしてそのタイミングで疑いの目を向けるバルサミルコ本人と電話を代わります。この時バルサミルコは念の弓矢を打たれたが攻撃は外れ、その反動でハルケンブルグが意識を失ったと説明しますが、この言葉を聞いてさらに疑念を強めるベンジャミンは、もしバルサミルコがハルケンブルグ暗殺を完了しないまま許可なく第一層へ戻ろうとした場合、特殊会見例を発令しハルケンブルグと共に処刑する、このように思考を巡らせるのです。しかしベンジャミンから疑われていることを理解しているバルサミルコ、ハルケンブルグの人格はハルケンブルグへの面会許可を求めると同時に「強に確実な成果をご報告します」と語ります。これは面会という名目でハルケンブルグの部屋を訪れ、最新兵器TSK17によって感染させ、その後確実な死亡確認が取れるまでは戻らない。加えてこれらを11日中に完了させる総宣言したということです。そして次にベンジャミンへと報告する場面では、「任務は完璧に実行しました。予定通り今夜中に確実な成果をお知らせします」と語っています。つまりハルケンブルグへの接近感染はすでに完了したということ。この発言から感染した時刻を逆算すると、今夜中に確実な成果が得られる、すなわち死亡が確定する状況からその12時間前、つまり上戦11日目の10時から12時頃にTSK17が使われたと考えることができます。

しかし本当にハルケンブルグは自身の肉体にTSK17を使用したのでしょうか?ハルケンブルグは総合病院へと自身の肉体が運ばれる際、母に「解剖を拒否してもらえれば表向き原因不明の臓器不全で片付けられる」と語っています。つまりこれは実際の死因が増期不全とは別の症状であるということを意味しています。しかし、TSK17に感染した場合を振り返ると、最終的には多臓器不全によって死に至るとバルサミルコ自身が説明しています。つまり感染死であれば結果として臓器不全が発生するはずなのです。であればなぜ表向きと表現し、さらに解剖を拒否する段取りまで組んだのでしょうか?この点からハルケンブルグはTSK17を受けておらず、服毒自殺など別の手段によって命を落とした可能性が浮かび上がります。そしてその事実をベンジャミンに悟らせないために王妃へ解剖拒否を依頼したと考えることができます。その理由として想像できるのは、例えば王子の死は実は仮死状態であり、一時的に心臓を停止させているだけであった、このような可能性も考えられるのではないでしょうか。

上戦11日目の夜には自身の肉体が死に至る状況にあるハルケンブルグ。このままではバルサミルコの肉体の中にバルサミルコ本人の人格とハルケンブルグの人格が同居することになり、人格覚醒の優先権はバルサミルコへと移ってしまいます。しかし、ハルケンブルグは前述したビクトのケースと同様に催眠剤を服用することでバルサミルコの人格を昏睡状態にし、肉体の死後、つまり11日目の夜から約10時間の間自身の人格を覚醒させる方法を取ります。時刻としては最大でも12日目の10時頃まででしょう。そしてハルケンブルグは残り10時間の猶予の中で継承戦の勝者となるための次なる一手を進めると決意を見せるのです。ではその次なる一手とは一体どのような計画なのでしょうか?考えるためのヒントとなるのが、ベンジャミンとバルサミルコの肉体を通したハルケンブルグとの最後のやり取りです。この時ハルケンブルグの遺言として最後の3つの望みがベンジャミンへと伝えられました。その内容は1、式典全体アナウンス2、指示者たちの見送り3、施設兵による運休。この3つです。これらをわざわざベンジャミンに了承を取っていることからも、この3要素がハルケンブルグの計画における重要なピースであることは間違いないでしょう。またもう一つ重要な発言があります。それが早々式と検視について、彼らと合議し経過を見届けること、そしてハルケンブルグの遺体と同じ時刻に戻ること。つまり早々式の間のハルケンブルグの施設兵と行動を共にした後、12日目の13時、バルサミルコの肉体を借りたハルケンブルグはその施設兵たちと同じタイミングで遺体と共に対一層へと戻るということです。これらをシンプルに考えれば、第一層のベンジャミンの元へハルケンブルグがそでで向かい、弓の能力を発動させてベンジャミンの肉体を乗っ取る計画であると考えられます。しかしここで一つ疑問が浮かび上がります。第1層へ戻るのは13時となりますが、先ほど述べたようにハルケンブルグの人格が優先してバルサミルコの肉体を扱えるのはおそらく午前10時頃まで。つまり第一層へと戻るタイミングではバルサミルコ本人の人格が優先権を得ているはずなのです。ではどのような可能性が考えられるのでしょうか?前提としてハルケンブルグは最後の一手ではなく次なる一手と語っています。この言葉から残り10時間のうちに全てを完結させるのではなく、人格の優先権がバルサミルコに戻る前にバルサミルコの肉体を捨て別の肉体へ人格を移動させるための、あくまで準備段階であり、一点目であると捉えることもできます。例えばハルケンブルグは実はすでに第3層で別の支援者へ人格を移しており、会見後も第3層に潜伏しているのかもしれません。そして第410話ではベンジャミンの発言から、彼自身がTSK17によって感染している可能性が示唆されていますが、これはハルケンブルグの人格ではなく、大級王子施設兵の人格を持つバルサミルコによって攻撃を受けたという可能性も考えられます。つまりバルサミルコの人格と別の施設兵の人格等を入れ替えることで、10時間が経過した後も発動者側の人員によってバルサミルコの肉体を扱えているということ。また別の可能性として前述したように、ハルケンブルグの肉体が仮死状態であった場合、最終的に自身の肉体を取り戻しているという展開も想像できます。そうでなければ、先ほど説明した最後の3つの望みのうち、施設兵による運休これが機能することになります。つまり施設兵によって遺体を運ばせたのはハルケンブルグの肉体を取り戻すためであったという解釈です。その上で早々式の全体アナウンス、指示者たちの見送り、この2つが機能し、第三層に大量に集まった支援者たちへ羽の刻印を付与していく。そんな展開を想像してしまいます。ただしハルケンブルグの制御した日付について、全体アナウンスでは本日未明、12日目であることになっています。このことからバルサミルコがベンジャミンに対して「強に確実な成果をご報告します」と語っていたものの、実際には日をまたいで12日の深夜3時以降となっていた可能性も考えられるので、この考察は検討違いかもしれませんね。その他には運馬王妃がハルケンブルグを指示していることを踏まえると、ベンジャミン陣営に配属されている羽の刻印を持った第1王兵が登場する、このような可能性もあり得るのではないのでしょうか。いや、しかし考えれば考えるほど謎は深まるばかりです。

ということで今回は直近の10話分を復習しようというテーマで解説と考察をお届けしました。現実中に次の動画もアップしますので、よろしければそちらも是非お楽しみください。動画が面白いと思っていただけた方は是非投げ銭を送っていただけるととてもありがたいです。それではまた次回の動画でお会いしましょう。