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なぜ日本人は早熟なのでしょうか

為末大学 Tamesue Academy6:15

Transcription

はい、質問コーナーです。日本人選手は外国人選手に比べて早熟な傾向にある気がします。アンダー20の世界選手権では日本人選手が多く決勝に残りますが、シニアになると決勝に残る選手がとても少ないと思います。日本人は比較的小柄だからフォームが完成するのが早いんですかね、という質問ですけれど、もこれはですね、私は実際にはえっと、小柄さと早熟さはそんなに関係ないかなと思ってます。

どちらかというとですね、文化ですね。文化はま、シンプルに言うとですね、こんなに練習中高時代に練習している国はなくてですね。ま、練習時間だけでいくと日本人が間違いなくジュニア世代は最長だと思います。それからトレーニング機会も多い。それからトレーニング開始時期も早いということで、ま、必然20歳までは一番練習しているので、しかも練習自体もですね、それなりに科学的に分かってるもの、ちゃんとやるので、日本人のレベルが一番高いと。高なの相対的にですね、比較的に高くなってくるということかなと思います。

で、一方でじゃあ、その後伸び悩んでますね、ということなんですけど、ま、いつピーク迎えますかって話のような気もするんですね。つまり日本人が、えっと、10代の早、早いタイミングでピークを持ってきて、それを20後半に持ってきても、ま、そんなピークの高さ変わんないよね、っていう考え方もありますし、ま、後ろに持ってくれば来るほど伸びるかもしれないとも思うんですけど、ま、私からするとちょっと成長の前がりしてる感じがしてますかね。

日本人の練習の方はじゃあ、どのくらい違うんですかって言うとですね、例えばですね、ま、国にもよると私が知ってるのはアメリカとオランダの一部ですね。これ全体を知ってるわけではないんですけど、それからデータとしてはスペインのサッカー選手とか、そういうもの知ってますけど、例えばですね、アメリカの私がいたチームの高校生たちの週の練習時間は6時間ですね。え、90分が3回ですね。え、ぐらい、ま、それじゃ6時間切ってるか、までもそのぐらいですね。で、オランダの中高生も同じような感じだったかなと思います。10時間超えてないですね。週に10時間超えてないってことは、1日2時間練習したらいつかか、ま、それよりもっと少なかったと思いますけど、そういう練習時間です。

練習もですね、何かすごい厳密にやってるかって言うと、あるドリルがあって、それをただひたすらにみんな繰り返してきて、コーチが来た時にはコーチがそれを見て指摘するみたいな、そんな感じでしたかね、練習としては。なので、まあ、それでいけるレベルってのは、ま、高がこのぐらいかなという感じはしてるんですけど、それでも才能がある子がいて、そういう子たちがピックアップされて、ドーンと投下されてくると、急に伸びてくるっていうのが起きていたという印象ですかね。

あの、ま、考え方として、比較的ヨーロッパ、アメリカはあの、全員をレベル引き上げるっていうよりは、才能があるに対して、そ、あの、リソースを特化するっていう、ま、自然発生に対して、ま、自然発生セレクションされたものに対して、化する。それ以外の人はスポーツ楽しむでいいじゃんっていう、ま、基本的な考えがありますので、ま、そういう一つの現れかなっていう気はしていますかね。

で、韓国、中国あたりはま、比較的日本と同じように早い段階からトレーニングをしているということですね。でも韓国もやっぱ公立主義なので、例えば分かりやすいので行きますと、え、甲子園にあたる高校の野球は日本の1/1ですかね。韓国の高校で焼きやってるのだけど、プロになるとじゃあ101ほど弱いかっていうと、そんなこともないっていうので、セレクションのフェーズが早いわけですね。日本は高校を終わるぐらいまでは、誰があのプロでやってけるレベルかっていうのはまだはっきりしないような感じでいきますけど、ま、韓国の場合だと高校に入るタイミングでもう野球ダメだなと思うと、早めにあのセレクトしちゃうということですね。どっちがいいか考え方の違いでしょうね。青春的なものを勝ち置くか、より競技力が高いものだけをピックアップするのを勝ち置くかっていう考え方かなと思います。

で、それからスペインのですね、私が知ってるのは、え、あの、佐々木さんという方がですね、データシェアされてましたけれども、それはスペインのサッカー選手たち、これプロに行く選手も含めてですけどね、えっと、年間で6週間の、まとまった休暇をやること推奨か、義務か、義務だった気がするんですけど、そういう定義をしてました。つまり、中古時代にトレーニングをしていて、必ず6週間、1ヶ月半は全く競技しない期間を作ってくださいね、っていうのを決めてましたね。もしかしたら違う競技やったり、陸上その時期にやったりしてるかもしれないですけど、これ本当に守ってますって言うと、比較的見た風景からするとやってると思います、ってことおっしゃってました。中高ですよ、中高だったと思います。だから、えっと、高校の部活で言うと、え、よし、9月から10月半ばまではお休みとスポーツ禁止みたいなことやってるってことになりますかね。私の感覚だと、もうちょっともしかしたら長くていいか、3ヶ月ぐらい休みにし、てその3ヶ月別のスポーツただやっていいよ、本気じゃないやつね、っていうやり方でもいいのかなという風に思ってます。

ま、ですので、こういう背景にあるものが分からないとなんとなくアウトプットだけを見ると、そうなんですけど、日本は世界的に見て結構珍しい一競技特化型、え、早い段階から本格化する、そういう国になります。で、それが危く、競技ってのはいくつかありまして、技術的に非常に細かい、早い段階からやらないと間に合わないようなテニスとかですね、え、そういうものはやっぱり強くなっていきますけども、陸上競技のようにシンプルで誰でも途中から参入できるような競技はどうしても勝負は厳しくなる。つまり日常動作から遠いものであればあるほど早く始めた方が有利になりますので、こういうものは、え、日本型のシステムでは非常に有利になっているというのが私の理解です。

こちらは皆さんの質問で成り立ってますので、是非質問をどんどんいただければと思います。