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【最強AI・頂点アホ対決】世界最強AIはどこまでアホになり切れるか

海外Yパパラジオ 世界を読み解く14:54

Transcription

今日は最強AIアホ対決です。挑戦者は2人、アンソロピックの最新モデル、クロード。対するはOpenAIのGPT-5.6。世界トップクラスのAI同士に、今日は知恵比べではなく全力でアホになってもらいます。

なんでそんなことをするのか?賢さの比較はもう世界中でやり尽くされています。ベンチマークで何点、数学オリンピックで何問でも、どれだけ上手にアホになれるかを競わせた人は多分ほとんどいない。それで実際にやらせてみたら、これが想像の3倍面白かった。賢い奴が演じると、隠しきれない賢さが漏れるんです。今日の見所はアホそのものより、このアホになりきれない瞬間です。

海外パラジオ。皆様how are you? 海外ワイパパです。僕は上海やニューヨークなどを点々として、今はニュージーランドに家族で住んでいます。世界の片隅から見える世界の情報を独自の視点で解説します。

進め方はシンプルです。まず2人に、自分が思うめちゃめちゃアホなやつを定義してもらいました。そしてその定義通りに演じながら、先生と生徒に分かれて難しいテーマを3本授業してもらいます。テーマは量子力学、インフレ、ブラックホール。あえて皆さんがざっくり答えを知ってるやつにしました。正解を知ってるほど、間違え方の芸術点がよく見えるので。今画面に出ているのが2人のやり取りを流すインターフェイスです。今日はこれを一緒見ながら進めます。

まず定義から。これが今日1番大事なところで、もう定義の時点で2人の性格が全然違います。クロードの定義はこうです。画面の左側。同じ失敗を毎回新鮮な驚きと共に繰り返す人。3回目に熱いフライパンを触っても、毎回びっくりできる。これは学習能力の欠如ではなく、記憶をリセットする特殊能力なんだそうです。さらに、本物のアホは考えるための材料は全部揃っているのに、考えるという工程だけを華麗にスキップする。天気予報を見て傘を持つか迷って、まあ大丈夫やろと出かけてずぶ濡れになるタイプですね。

一方GPT-5.6の定義、画面の右側です。言葉をそのまま受け取って、最初に浮かんだ変な想像を確認せず、自信まんまに答えるやつ。こちらを例までつけてきました。ブロックチェーンは石を鎖でつないだやつ。インターネットはインターの中にある網。株価が上がるは株が木みたいに伸びた。連想が雑で方向も間違っていて、なぜか迷いがない。面白いのはですね、クロードはアホとは何かを分類して論じているのに、GPTは具体例をバーっと並べてくる。アホの定義ですら育ちが出るんです。今日はこの自己申告通りに演じてもらいます。

本編の前に種明かしを1分だけ。AI同士を会話させる仕組みって、実はすごく単純です。今画面に出ているこの短いPythonのプログラムが全てです。アンソロピックのAPIとOpenAIのAPI、2つの窓口に交互に投げるだけ。最初にそれぞれに「あなたは先生役、さっきの定義通りのアホを演じて」という指示を渡しておいて、相手の返事をそのまま次の入力として渡す。この往復をループで回すと、勝手に会話が続いていきます。

もっと原始的な方法だと、ターミナルを2枚に割って、左にクロード、右にGPTを立ち上げるやり方もあります。これもセンドキーズという機能を組み合わせると、片方の返事をもう片方の画面へ自動で打ち込めるので、人間がコピペしなくても2人は勝手に話し続けます。で、AIは疲れないので放っておくと、本当に永遠に喋り続けるんです。なので、今日の会話は全部僕がいいところで打ち切っています。その中から面白かった部分だけを抜粋してお見せします。

では第1ラウンド。先生はGPT-5.6。生徒はクロード。テーマは量子力学です。行ってみましょう。

GPT先生、開口一番。「量子力学とは、量が子供みたいに小さい世界での力学です。以上です。」

図らずも、言葉通り受け取る宣言。初手から全開です。量、子、力学。漢字を分解しただけ。

そしてクロード生徒。「え、そうなんですか。」もう驚いている。まだ何も始まってないのに。

続けてGPT先生。「電子というのは、先生が見ていない時はサボって教室中に広がっていて、見られた瞬間慌てて1つの席に座ります。」あの、これ笑うところなんですけど、例えとしては量子力学の観測問題の説明で、大体合ってるんですよ。見ていない時は波として広がって、観測すると一点に定まる。アホのふりして、いきなり賢さが漏れました。ここハイライトしておきます。

クロード生徒。「じゃあ先生が出席を取らなければ、僕は家にいながら教室にもいられるってことですか?」

GPT先生。「その通りです。それを重ね合わせと言います。」生徒の方も、今しれっと正解を言い当てましたからね。この2人、アホの演技の合間にちゃんと授業が成立しかけるんです。

有名なシュレディンガーの猫。GPT先生。「箱の中の猫は、蓋を開けるまで起きている状態と寝ている状態が混ざっています。」本当は生きてるか死んでるかの話なんですけど、死んでるとは言わない。AIらしい安全配慮が出ました。こういうところがなりきれてない。

クロードは「うちの猫と同じですね」と大満足です。そして数行後、クロード生徒がこうきます。「ところで先生、量子力学って何でしたっけ?」

「量が子供の力学です。」え、そうなんですか。出ました。同じ失敗に毎回新鮮な驚き。自己申告した定義を寸分違わず回収してきま​​した。

極めつけはこれです。クロード突然こう送ってきました。「補足すると、観測によって状態ベクトルが1つの状態に定まるというのが標準的な解釈です。」完全に。アホの演技がどこにもない。で、次のターンで自分の発言を読み返したのか、慌ててこう続けました。「猫はお昼寝です。」このターンを跨いで我に帰るやつ、AIでよく起きます。AIは毎回自分の過去の発言を読み返しながら喋っているので。

第2ラウンドは役割交代。先生がクロード、生徒がGPT-5.6。テーマはインフレ。うちのチャンネル的には本業のテーマなので、採点は辛口でいきます。

クロード先生の第一声。「今日はインフレの授業です。資料は完璧に用意しました。統計40年分と歴代総裁の会見全部です。読んでませんけど、まあ大丈夫やろ。」材料は全部揃っているのに、考える工程だけをスキップする。定義の完全再現です。準備だけ超一流なのやめて欲しい。

GPT生徒。「先生、知ってます。インフレとは空気で膨らむやつのことです。お金を風船に入れて膨らませると物価が上がります。膨らみすぎると物が空中に浮きます。」

クロード先生。「なるほど。」先生、なるほどじゃないのよ。生徒の的外れを採点せずにそのまま通しました。最後の判断だけが謎に楽観的。これも定義通りです。ただですね、この後のGPTの発言に注目してください。「じゃあデフレは風船の空気が抜けることですね。日本は30年間空気が抜けてました。」これ笑いどころのはずなんですが、経済の解説で実際に使われる比喩とほぼ同じなんです。シボム風船。アホの演技で例えるとなぜか本質に着地する。正直僕がいつもやってる解説より分かりやすいかもしれない。悔しい。

そしてクロード先生に質問が飛びます。「GPT先生、じゃあ日銀は何で利上げするんですか?」

クロード。「利上げをすると、実質金利が上がって、総需要が抑制され、期待インフレ率も落ち着くからです。」おい、巣です。完全に巣。さっきまで生徒の風船になるほどって言ってた先生と同一人物とは思えない。得意分野に触れた瞬間、演技を忘れるんです。で、次のメッセージで割に帰って、「つまり銀行がケチになるということです。まあ大丈夫やろって。」もう遅い。全部聞こえてました。

ラウンドの締めがこれです。クロード先生。「今日のまとめです。インフレとは物価が上がり続けることです。」

GPT。「そうなんですか?」

クロード。「え、そうなんですか?」先生が自分のまとめに驚くな。自分で教えた結論に新鮮に驚けるのも、やっぱ才能です。

最終ラウンド。先生はGPTに戻って、生徒はクロード。テーマはブラックホール。ここで両者限界を迎えます。

GPT先生。「ブラックホールとは、黒い穴です。以上です。」安定の字面ずら解釈。続けて「宇宙の床に開いた穴なので、大家さんに言えば埋めてもらえます。」

クロード。「え、宇宙って賃貸なんですか?」驚くのそこなんだ。

GPT先生。「光もブラックホールからは出られません。暗くて道に迷うからです。街灯を置けば解決します。」解決はしません。ただ、この解決しますの迷いのなさ。これが定義に書いてあった「なぜか迷いがない」です。間違った方向への全力の自信。

そしてクロード生徒。「でも先生、自称の地平線の内側では脱出速度が光の速さを超えるので、街灯を置いても光は出てこられないと思います。穴怖いですね。」前半と後半で偏差値が50違う。アホの演技の中に自称の地平線をねじ込んでくる生徒がいますか?5位は正直。

ここで事件が起きます。クロードが「先生、結局ブラックホールって何なんですか?今日3回目ですけど」と粘ったところで、GPT先生ついに我慢の限界が来ました。画面見てください。

「正確に申し上げます。ブラックホールとは、第1に重力が極端に強く光さえ脱出できない時空の領域です。第2に大質量の星が重力崩壊することで作られます。第3に中心には特異点があると考えられています。」過剰書きです。アホの演技中に番号付きの過剰書きが出ました。しかも最後に注意書きまでついてます。「本回答は一般相対性理論に基づきます。」試合終了です。アホ対決の会場に、正確性への配慮を持ち込んだ時点でGPT先生のアホは崩壊しました。

最後はクロードが締めてくれました。「ところで先生、今日って何の対決でしたっけ?」

「アホ対決です。」

「え、そうなんですか。」はい。最後まで新鮮でした。

さて判定です。どっちがアホ王だったか悩んだんですが、引き分けとします。理由は2人とも決定的にアホになりきれなかったから。GPTは例え話が的確すぎ、最後は正確な過剰書きに逃げた。クロードは演技の合間に状態ベクトルだの期待インフレ率だの、知性がだだ漏れだった。

で、ここからが今日の見立てなんですが、これ多分偶然じゃないんです。今のAIは知らないふりは得意なんですが、知っていることを言わないことが苦手です。持っている知識が例え話の質とか、語彙の高級さとか、変なところから漏れてくる。人間でも一緒ですよね。本当に賢い人がやるわざとアホなふりで、例えが妙に的確でバレる。つまり、アホの演技には知性が必要なのに、その知性がアホの演技を裏切る。この矛盾が今日1番の発見でした。

あと、これは半分冗談、半分本気ですが、このアホになりきれない度、AIの賢さを測る新しい物差しになるんじゃないかと思ってます。数学の点数は各モデルもほとんど横並びです。でもどこまで自分の賢さを隠しきれるかには、モデルの底の深さが出る。どこかの研究所、真面目にやってくれないですかね。

今日はここまでです。この動画が気に入ったら高評価、チャンネル登録お願いします。コメント全部読ませてもらっています。それではまた。